Friday, August 25, 2006

*抜去手術でカウンセリングで医師にする質問事項*

バッグの種類、大きさ、挿入方法、バッグの位置
(大胸筋下・乳腺下)、年月、健康状態、年齢など様々
なのですが、基本的な質問を書き出してみました。
少しでも不安・疑問に思うことは躊躇せずに必ず医師
に聞き、明確な回答を もらうことをお薦めします。

*医師の抜去手術&カプセル除去の経験
*今まで(ご自分と)同じような抜去ケースを手がけた
  ことがあるか?
*麻酔の種類 (麻酔技師は手術に立ち会うのか?)
*切開する部分、切開傷の大きさ、抜糸が必要な糸
 か?
*カプセル除去は(ご自身にとって)必要だと思うか?
 (必要な場合その理由、部分的に残すのか、全て
  取り除くのか?必要でない場合その理由、残った
  カプセルは本当に問題ないか? 残すことによって
  どのような合併症が起こりえるか?)
*入院の有無 (する場合、何日か? しない場合一人
  で家まで帰れるか? 付き添い人が必要か?術後
  どのくらい経って麻酔が切れ、痛みを感じるか?)  
*手術にかかる時間
*ドレーン使用の有無(そしてその理由)使用する場合
  チューブをいつ除去するか?使用しない場合、もし
  液体が溜まった場合はどのような処置をするか?
*術後の薬&種類について(抗生物質・痛み止めなど)
 (手術の前にその薬を処方してもらい、入手しておく
  ことは可能か?)
*術後の圧迫はどのくらいするか?どのようなもので
  圧迫するのか?
*術後の検診の頻度。看護婦ではなく医師が診察を
  してくれるのか?
*手術前にはどのような検査(血液など)をするのか?
*手術前に摂取しないほうがよいものなどはあるのか?
*手術後に気をつけなくてはいけないことは何か?
*切開傷の手当ての仕方は?
*シャワー・お風呂はいつ頃から入れるか?
*運動はいつ頃からしてよいか?
*ブラはいつ頃からしてもよいか?(ワイヤーブラは?)
*どのような時に医師に連絡をとるべきか?(高熱や 
  激しい痛みなど。。)
*抜去手術のリスクは?

Monday, July 24, 2006

*日本で今、メインで使用されている
 コヒーシブ・シリコンバッグについて*

日本は各美容外科クリニックが個人で直接
インプラント・メーカー(製造社)から豊胸バッグ
(インプラント)を政府の許可なしに購入して
手術に利用することが出来ます。厚生省は
関与していません。
コヒーシブは開発されてからまだ年月が浅く、
臨床の結果も長期・長年に亘る ものがない
ため、アメリカでは実験段階のバッグという
ことで臨床の使用のみとなっています。
コヒーシブ・シリコンバッグを希望する人は
この先にどのようなリスクが起こるかは不明で
予測がつかないことを承認した上で、臨床
(実験)に参加する条件で手術することに同意
するサインをした後、指定された美容外科医に
より利用されることになっています。
コヒーシブの利用がほんの極一部に止まって
いるのは、どのようなリスクが あるのかが今の
段階では不明、破損したことをどのように発見
出来るかが 不明ということに大きな不安を感じる
人が多いことです。
長年の劣化によってグミ状のシリコンがどの
ような形状になるか?
破損やバッグに亀裂が入った場合、MRI,CT
スキャンなどで発見出来る のか?露出した中身
が長期カプセル(皮膜)に触れているとどのような
問題が起きるのか?破損した際にどのように除去
出来るのか?など、医師も インプラント・メーカーも
明確に説明が出来ない疑問だらけの実験段階の
バッグです。

コヒーシブ・シリコンバッグが最良の安全なバッグ
であると言えるようになるのは、近年臨床に参加して
入れている方達がこれから10年先にどのような
状態になっているかで初めて判ることです。
日本の美容外科クリニックは派手な広告、最新の
ものを選ぶ日本人の性質 を利用して、この実験
段階のバッグを最良の最も安全なバッグと謳い、
高額の 手術代で患者さん(お客さん)に挿入して
いるのが現状です。

これから豊胸を考えていて、コヒーシブ又はソフト
コヒーシブを考えている方は、そのことをよく踏まえて
承知した上で決断してもらいたいと思います。

Monday, May 01, 2006

*体験者の方のお話*
千夏さん

9年前に豊胸手術を受けた千夏と申します。 私も
インプラントは一生ものだと考えていた者の一人
ですので手術した事実を忘れたいとさえ思って
いました。 多少記憶が曖昧ではありますが、
これから 手術をしようと考えている方や術後の
経過が芳しく ない方にとっての参考になれば、と
思い私の経験を 掘り起こし てみることにします。
・22歳で最初の手術、現在31歳 ・130~150ccの
シリコン バックを大胸筋下に。
・1度目&2度目・・・硬膜外麻酔 
 3度目&4度目・・・全身麻酔 ・既婚 出産経験
なし 身長156㎝ 体重43kg 痩せ型 ・豊胸前の自胸
はほとんど ない状態。

【22歳:最初の手術】 元の胸の左右の大きさが違って
たため、 大きい方の胸には20ccほど小さいバックを
入れてもらいました が、結局左右でサイズの異なる
バッグを入れた場合、左右 対称にするのはより難しく
なるようです。 痩せればもともとあった脂肪もなくなり
ますし。
~術後の経過~
右胸・・・アンダーがずいぶん下の位置にあり、ピリピリ
感があり まだまだ下がっていきそうな感覚。
左胸・・・右とは逆にアンダーは上の方に。ピリピリ感も
無く剥離した筋肉がどん どん元に戻ろうとする傾向。
マッサージの効果虚しく、3ヶ月経ってもアンダーバスト
位置の違いは改善されず。 同じ美容外科に相談。

【2度目の手術】 最初の手術から3ヵ月後・・・左胸の
ポケットを広げる、アンダーを右に近づけるための手術
最初の時と同様、 左に関してはピリピリした感覚が
ほとんど無く、バックの周りの筋肉が張っている感覚。
期待した結果は得られず。 この時も硬膜外麻酔
でしたが手術中首の左側の筋肉が縮んだ状態のまま
となり頭が左側にかたむいたまま 手術を終えたので
この手術の後2年近く左側の首から肩、背中にかけて
ひどいコリが続く。2度目の手術の結果を見て、最初の
美容外科医に対して不信感を抱く。 今思えば
このような状態は医師の技術的問題ではなく私の
体質によるものなのか もしれません。同じ美容外科の
待合室で言葉を交わすようになった方も2度の手術を
受け、その後は割と満足されていたようですので。
それでも、相談した医師が発する言葉などを思い返すと
それ以上医師に会いたく無いという気持ちになる。
「アンダーが少々下がっていてもどうせインプラントは年
を とらない胸なんだから」 「寝たらわからないよ」 など。
この頃、先生に対して強く主張することが出来なかった
自分の弱さについては後悔 しています。 左右対象で
ないアンダーの位置がどうしても受け入れられず美容
医療協会から紹介 してもらった医師のところで
カウンセリングを受ける。
A医師の提案・・・インプラントが上に上がっている左胸に
ついてはバストの下を 切ってアプローチし、やり直し。
B医師・・・左胸は脇の下からアプローチし今入っている
バックを取り出し、一度乳腺下に入れてから、3ヵ月後
再び大胸筋下へバックを入れ替える。(筋胸下に出来て
しまったカプセル(膜)が3ヶ月くらいたったら自然消滅
するという考えでした)アンダーの下がっている右胸は
収まって欲しい位置のラインで何箇所かを 糸で縫い、
剥離した筋肉が元に戻るのを助け、定着したら抜糸。
まだ若かったのでバストの下に傷跡が残る事を避けた
かったことと、右胸についての提案にも救いを感じ
B医師にお願いする。

【3度目&4度目の手術】・・・全身麻酔 費用などの都合
もあり、2度目の手術から2年ほど経ってからの手術
でした。
右胸・・・希望通りとまではいかないまでも、最初の位置
よりは満足できる位置まで上がる。
左胸・・・術後ドレーンをつけてリンパや血液が溜まら
ないようにする処置をしていただくが結局最初の2度と
同様にバックの周りは右に比べて張ったような感じ。      
超音波マッサージもしばらく受けましたが、効果が
あったようには思えません。 (かといって超音波を
受けてなかったらもっと拘縮が進んでいたのかも
しれません。)
左右のアンダーの違いはやはりありますが、最初に
比べればマシになったので 「人間の体に異物を入れて
おいて左右対称にするなんていうのは難しいことだ」 と
自分に言い聞かせ、妥協点を見出して今に至ります。
何度も繰り返し全身麻酔をかけることにも不安が
ありますし。

最初の手術後から5年間ほどは肺が圧迫されるような
息苦しさ、胃痛、背中の痛みが 消えませんでした。
そのような痛みはだいぶ治まりましたが、今でも時々
深く息を吸い込んで肺に酸素を届けてあげないと
しんどいと感じる時がよくあります。
(ダイビングや、シュノーケリングで長時間海の中に
いる時の感覚と似ています) 豊胸したことにより胃に
何か影響があるのかというと、その関連は定かでは
ありませんが、 少なくとも私の場合は確実に豊胸後に
胃が弱りました。 内蔵に何らかの負担がかかるのかも
しれません。 豊胸することによりそれまでのコンプ
レックスを取り去ることができたのは確かですが、 豊胸
により体に不調が生じたり将来の健康に不安を抱くのも
事実です。 特に仰向けになると自然な胸とは明らかに
違いますので、自身のバストが元々ほと んどないという
方が豊胸をした場合、男性の目を誤魔化すのも難しい
でしょう。

豊胸後、もうすぐ10年になろうとしていますが、最近
右側のインプラントが更に上に上がってきつつあります。
時々ズキンと胸が痛む時も出てきました。 再び拘縮が
始まっている可能性があります。 最近では頻繁に
クラクラと眩暈がするので膠原病ではないかという
不安もあります。
2年前に妊娠6ヶ月で原因不明の死産を経験して
いますが、このような事が起きる度にシリコンによる
何らかの影響があったのではないかという思いを
抱かなければなりません。
今、私に出来ることとしてまずは健康診断を受け、
自分の体に起きている変化を見逃さないように
しなければと考えています。

これから豊胸を考えている方には、現時点のことだけ
でなく将来のこともふまえてじっくり考えてもらいたいと
思います。 泣く思いをするのは他の誰でもない豊胸する
本人ですから。 将来に渡って自分の体を信頼して託す
ことのできる医師であるか。失敗したら再手術or抜去
する予算はあるのか。 失敗しなくとも将来インプラントの
劣化による再手術が必要な場合もあるでしょ う。
何かが起きた時に受け止めて対処していくだけの
精神力、覚悟があるのか。 私が9年前に豊胸をした時点
ではインプラントは一生ものであり、一度手術すれば
理想のバストが手に入ると考えており、豊胸による
後遺症があるなどということは全く知りもしません
でした。実際にはそんなに簡単なものではありません。
勿論、一度で希望通りの胸を手に入れたという方も稀に
いらっしゃるでしょうが、 何らかの不満、不安を抱え、
その思いを内に秘めている方の方が多いのではないか
と思います。 私の場合、左胸の拘縮以外にも最初の
手術後、左胸の乳首から左半分の神経が傷ついた
らしく、 感覚が元に戻らないという後遺症も抱えて
います。

この9年間を振り返ってみて、豊胸したことにより
さんざん泣く思いもしましたが、 それまでのコンプ
レックスを解消して人生をより豊かなものにしてくれたと
いうこ とについては否定しません。
(4度も手術しているので傷が癒えて安定していた時期
はごく短い期間ですが)ですので、豊胸に対して絶対
反対という立場ではありませんが、 ずいぶん多くの
代償(健康不安・後遺症)を支払わなければならないと
いうリスク を孕んでいるということを皆さんに知って
おいてほしいのです。
どうしても豊胸したいという方は、 まさか私がこんな
目に、という状況になる前にしっかりと豊胸について
勉強し、信 頼できる医師を選んでください。 今では
インターネットを通じて様々な情報が手に入りますので
医師の言葉だけでなく、 ぜひ、経験者の声にこそ耳を
傾けてほしいと思います。
今後、再手術となるのか抜去を選択するのか、私
自身の方向もまだ決まっていませんが、 何かしら進展が
ありましたらまたご報告させていただきます。

***千夏さん UP DATE  MAY 2006***

先日、健康診断に行ってきました。 血液検査、心電図、
胸部X線どれも異常なし。 乳がんを調べるエコーの際
には先生にインプラントについて伝え、 痛みがあることも
伝えた上でしっかり診てもらいました。結果、何の異常も
みられないとのことでした。
エコーで診る分にはインプラントも破損の心配はないよう
です。安心した反面、やはり異常がないのならこの
ズキンとした痛みは何なのだろうかと考えてしまいます。
大胸筋下に入れているので、筋肉になにか起きて
いるのか。乳腺下に入れた人はこのような痛みはない
のかしら。 などと考えを巡らしています。
とにかく、現段階では異常がないということなので
あまりネガティブに考えることなく、様子をみようと思い
ます。 私も琴美さんに背中を押してもらったおかげで
初めて胸のエコーを受けて安心することができました。
今、不安を抱えている皆さんも健康診断等でお医者様に
診ていただき、少しでも安心できる材料を得られれば
ずいぶん気分が晴れるかと思います。

Wednesday, January 11, 2006

*豊胸後10年、20年、30年、40年後は・・?*
  それをイメージしてから決断してください

自分の理想の体・胸になりたい!
私達女性は年齢を問わず願うことだと思います。人に
よって好みも理想も違います。少なくてもCカップには
なりたい、Bカップで十分、理由も様々・・
谷間が出来る胸に憧れる、温泉や海で自信を
持ちたい、彼(又は旦那)が大きい胸が好きだから、
胸が小さいことで失恋したので、(胸が大きくて有利な)
仕事のため、洋服をかっこよく着たい、胸が小さくて恋愛
出来ない、出産・授乳で胸が垂れてしぼんでしまった
から張りのある胸に戻りたい。。

豊胸をする前に一番考えなくてはいけないことは、将来
どのくらいバッグを体内に埋め込んで過ごしたいか、
過ごせるか、何回入れ替え手術をするつもりか?
その度手術費用や回復期間はどのように マネージ
するか、結婚・妊娠・出産・授乳はどうするか?
その間に拘縮・漏れ・破損・後遺症などが出たら
どうするか?家族・友人には豊胸することを伝えるか?
病院でのレントゲン、健康診断の時にバッグが入って
いることを知られても気にしないか?
子供がいる場合は手術の際に家庭を助けてくれる人は
いるか?

若い方で、結婚前に取り出せばいい、と思って
いらっしゃる方へ。。。
豊胸・抜去で、2回も胸を切開します。乳腺を
傷つけられたり神経を切られてしまうこともあります。
勿論そのことは医師は私達には告げません。
いざ授乳になった時に乳腺のダメージの有無が明らか
になります。その時には医師を責めても乳腺は元には
戻りません。神経を傷つけられて永久的に乳首・乳房の
感覚が鈍くなったり、全く感じなくなったりすることも
あります。母乳の問題は勿論、人工ミルクでも
赤ちゃんは育ちますから、生死に関わる大問題では
なくても、将来子供を産んだ時は母乳で育てたい
という夢がある方はそれが無理になってしまう可能性も
あることを承知しておいてください。

豊胸して手術が成功 して問題なく過ごしていれば
ベストの状態は10年とアメリカでは言われています。
10年もすると古い型のバッグとなり、物によっては
リコール・欠陥品扱いにもなってしまいます。問題は
なくとも10年後には自分のバッグは時代遅れの古い
スタイルになっている可能性は高いですし、バッグの
開発は常に行われていますから、その頃には再開発
された 新しいバッグのことを知り、バッグの劣化による
破損などの心配から再手術を考えるかもしれません。

うつぶせ寝が好きな方、よくする機会がある方は本当に
よく考えて欲しいと思います。大丈夫だろうと思って
いても、うつ伏せで気持ちよく脱力するのには勇気が
要りますし、実際に運動中うつ伏せの時に漏れ始めて
しまった人達もいます。

30、40歳になるとマンモグラフィー(乳癌の検査)も
受けなければなりません。乳房を硬い板で思い切り強く
挟まれます。FDAにも検査によって破損した症例が
レポートされており、必ず検査予約の際に受付&
技師に豊胸していることを伝えなくてはならない、と
記されています。躊躇せずに検査の際にその旨を
伝える自信がありますか?

長期にわたる圧迫による肋骨の凹みも永久的に
治らない起こりえるリスクの一つです。酷いケースでは
肋骨の凹みが他の機能(肺など)を圧迫してしまうことも
あります。

Sunday, January 08, 2006

*抜去後の胸の状態*

その方の胸の状態によって手術後も様々ですが、
体験者の方々で共通しているのは、手術直後の胸は
しぼんだ風船状態で乳首も下を向き元気のない
悲しそうな胸ですが、時間と共に徐々に回復して乳首も
しゃんとしてきて張りも戻って(個人差はありますが)
きていることです。だいたい平均2,3ヶ月ぐらいかかり
ます。私もそのぐらいで乳首・張りが戻りました。
手術直後の状態で悲観的・落ち込まないで、胸に
回復の時間をあげて欲しい と思います。

いきなり大きな異物を押し込まれて、筋肉&組織が
無理矢理伸ばされ、その状態でずっと過ごし、今度は
一気に取り除かれて胸は物凄いトラウマ状態ですから
皮膚も組織も回復に時間が必要です。
自分の胸を嫌いになるのではなくて、暖かくいたわって
あげてください。
愛情を注いであげれば大きさに変化はなくとも、胸は
どんどん元気になってくると思います。私の胸も
取り出した直後と今とでは天と地の違いです。傷跡も
殆ど目立たなくなりました。

抜去直後の圧迫は、胸の変形、感染、リンパ液などが
溜まらないようにするためにとても大切な処置です。
思い切り緩めてしまったり、胸の状態を見たくて勝手に
外してしまわないで、必ず医師が必要ないと判断する
まで外さないでください。(2週間から1ヶ月ぐらい)

術後暫くはワイヤー入りのブラは着用出来ません。
最初の2週間から1ヶ月は圧迫のためにサラシの様な
伸縮包帯ををグルグル巻かれているので、ブラは
必要ありません。ワイヤーの入っていないスポーツブラ
(前開きのものが断然脱ぎ着が楽です)またはワイヤー
入りのカップブラをワイヤーの入っている部分の端を
ちょこっと切り、ワイヤーを取り外して着用するように
してください。特に乳房下縁を切開した方は切開傷が
痛く擦れるようなブラは避けてください。脇から抜去
された方もアンダーの位置の癒着を避けるために
ワイヤーブラ、アンダーの締め付けがきついものは
避けた方が無難です。
ワイヤー入りのブラは最低術後5,6ヶ月我慢して
焦らない方がよいと思います。

切開傷の凸凹感は2,3ヶ月は残りますが、縫合が
綺麗になっていれば3ヶ月程度でボコっとした感じは
なくなり、赤みもひいてきます。ただ、傷の治り具合は
個人差があるので、ケロイド体質・感染・医師の縫い方
によっても左右されるので、出来れば傷跡修正なども
手がけている技術と経験のある医師に施術してもらうと
傷跡の問題も少ないと思います。

無理に動いてしまって胸の辺りにピキッと痛みが走る
ようでしたら、まだ筋肉・組織が治癒していないサイン
ですので、重いものを持ち上げたり負担をかけない
ように慎重になってあげてください。
大胸筋下にバッグを入れていた方は特に重いもの
(買い物袋・小さいお子さんや赤ちゃんも含む)は
最初の4週間は持たないように、運動は6週間は
待つようにと抜去を多く手がけている医師からの
アドバイスです。

手術後2,3日で全く普通の生活に戻れるし、ワイヤー
ブラも出来、圧迫も必要ありません、などと軽々しくいう
美容外科医もいるようですが、その言葉を鵜呑みに
して欲しくないと思います。

Friday, January 06, 2006

*抜去の手術をする前にしておく心構え&準備*

バッグ摘出の手術の日程を決めた日から手術までの
間、色々な不安がよぎり、何を準備したらよいかなど
色々戸惑うと思います。
私の経験、米国・他国の抜去体験者の方々・抜去を
手がけている医師からのアドバイスです。

*手術最低2週間前から、アスピリン系の薬&
  ハーブ系の錠剤や漢方を摂取しないようにする。

*煙草を吸う方は手術を予測した時点から吸うのを
 やめる。(手術中の心臓発作の率が高くなる。)

*風邪をひかないように普段以上に気をつける。

*睡眠第一。手術のことで不安になって眠れない
 日々を過ごさないようにポジティブに考えしっかり
 休養を取る。

*しっかり食事を摂る。これも睡眠と同じで手術前に
 自分のベストのコンディションでいることが順調で
 早いリカバリーの助けになる。

*身の回りのことをなるべく早めに済ませておく。
 (生活費の支払い、予定の変更、仕事・家族の予定の
 アレンジ・手術日から最低2週間先までをクリアーに
 しておくと余裕がもてます。)

*前開きの洋服&前開きのパジャマ、下着など
 手術後に着る物を低い位置(胸より低い所)で
 届きやすい所に揃えておく。(押入れや引き出しを
 開けることも手術直後はきついので、術後に必要な
 物はすぐ取れる所に出しておくと大変楽です。)

*食事の買い置き、作りおきをしておく。冷凍出来る物
 は一食分ずつに分けておくと便利。紙皿・紙コップ・
 使い捨てのフォーク・スプーン・割り箸(割っておく)を
 用意しておくと洗い物が減る。

*水のボトル(ハンディーなサイズのもの)をなるべく
 多く購入し、ベッドの横にストローと一緒に置いておく。
 (手術後、麻酔を身体のシステムから出すため&
 抗生物質の摂取のため沢山水分を摂ることが大切。)

*一人暮らしで帰宅後、食事などを全て自分で
 しなくてはいけない方は、栄養食クッキーやバナナなど
 消化がよく栄養のある食べ物、湯沸しポットがある方は
 手術に行く前に水を入れたもの、インスタントの
 スープ、味噌汁などを耐熱使い捨てのコップと共に
 ベッドの横に用意しておくと便利です。

*電話&携帯が常にベッド横にあるようにセッティング
 しておく。

*多めに枕をベッドに用意しておく。布団の方は
 上半身側の布団が高くなるようなセッティングを考え、
 手術当日、出かける前にセットしておく。枕はあれば
 あるだけ助けになります。

*おしぼりティッシュ、顔ふき取りなどをベッド横に
 揃えておく。

*洗面、お風呂のエリアも術後に必要なものは全て
 肩より下の位置で届き易い所に揃えておく。

Tuesday, December 13, 2005

*生食水バッグの中身の汚染*

1992年にシリコンジェルバッグが使用禁止になり、
アメリカ・その他の国で生食水バッグが主流に
なりましたが、その当時は永久的と謳われていたのも
10年以上経った今、将来に入れ替えが必要・劣化と
共に破損や漏れも起こりえるなど問題が出てきました。

中身の生理食塩水が無菌だと、もし体内で漏れても
健康を害すことはないとのことですが、まずバッグの
袋を体内に入れ、それからチューブで中身を注入する
ので手術の際に何かしらの細菌に触れた場合、
液と共にバッグの中に閉じ込めてしまう事になり、
時間と共にバッグ内にバクテリア・カビが沸いて
しまいます。

以前ご紹介したサイトにも、体調を壊し、原因が判らず
生食水バッグを抜去した方の記事が出ています。
彼女が手のひらに持っているものはカビのびっしり
生えた真っ黒の生食塩水豊胸バッグです。

*カビやバクテリアの沸いたバッグを取り出した方の
 抜去前の共通の症状*

激しい倦怠感。睡眠をいくらとっても疲れがとれない。
微熱が続く。
吐き気・寒気が走ることがある。
(症状的にはインフルエンザ・風邪をひいた感じなので
 バッグのせいだとは思わず、状態が一向に良くならず
 皆さん、おかしいと思われたそうです。)

抜去後は抗生物質を服用して体内に残った菌を殺す
必要があり、治療がうまくいくと時間と共に症状も改善
するが、後遺症を抱えることもある。

体内のバッグの本当の状態は、取り出すまでは予測が
つかないのが問題で、私も経験してよくわかりました。
破損・漏れがなくても、癒着していることもありますし、
上の方々のようにバッグの質が変化してしまっている
こともあります。

自分には起こらないように願うだけではなくて、入れ
続けている間は可能性は誰にでもあるので、起こって
しまった時はどのように対処をしたよいか、最善の
処置は、どのような結果が考えられるかなど、問題が
起きた時に後悔のない冷静な決断をするために事前の
リスクについての細かい情報収集は不可欠だと
思います。
医師選びで防げるリスクもあれば、医師の技術や
バッグの種類に関係なく背負うリスクもあります。

問題が出た時に1人でも多くの方が適切な検査を受け、
豊胸の様々なトラブルを多く手がけている技術のある
医師に出会い、納得のいく処置を取れることを心から
願っています。